土産物を買うと、15時半を回っていました。16時の新快速で下洛するとしましょう。ちなみにこれが終電。土産物を買って乗り込みむと、微妙に混んでいてドア前の補助席にしか座れませんでした。荷物の多い身にはちとキツい。
 滋賀県に入り、近江盆地を走り抜けます。この辺り、初めて乗るわけでもなければ琵琶湖の展望もそんなにあるわけでもなく、それほど書くことが無いです。安土城跡とか彦根城とか、観光地はあるんですけど下りてないですし……。そういえば、これを書いている今(2018/11/20)読み終えた本が彦根を舞台にしていました。聖地巡礼行くか。
 16時54分、米原着。17時06分発の豊橋行に乗り換えです。こちらはクロスシートに座れました。関ヶ原越えは本数少ないだけあって、こちらも混んでいます。大垣での乗り換えが無くて便利ですしね。
 18きっぷで西征した帰路はムーンライトながらに乗ることが多いので、この辺りは大体夜間に通過してきました。その点、今回はまだ陽があるので少々新鮮です。そういえば関ヶ原と言えば落ち武者の霊が出ると言いますが、本当なんでしょうか。
 前日に買った本を読んでいるうちに岐阜を過ぎ、愛知県に入りました。ちょうど帰宅ラッシュの時間帯にかかり、車内は一層混んできました。自動車会社のお膝元でもこの時間は混みはるんやなあ~、とはんなりした気持ちになりつつ、新快速は夜の帳を走り抜けます。てか自動車会社のお膝元だと神奈川県にゴーンとブーメラン刺さりますね、これ。
 まぁ別にこの辺りは言うほど面白い話は無いんですよ。問題は豊橋からです。新快速の豊橋着が19時07分、乗り継ぐ浜松行が19時10分発と少々余裕が無い時間設定になっています。これを乗り逃すと新幹線で追いかけなければならなくなり、主に懐へのダメージが怖い。万に一つのミスも無いように豊川を渡る前から立ってホームに滑り込むのを待ちます。ドアが開くと階段へ一目散に向かうと、その甲斐あってか浜松行でも座ることが出来ました。
 最早陽は沈みきり、景色も見えないなぁと思っている内に浜松の一つ手前、高塚に着きました。次の乗り換えは九分あるので、少しは余裕あるなと思っていると、車掌の放送が。
「踏切内安全確認の影響で運転を見合わせます」
んんんwwwこれはwww アクシデント発生です。笑うしかないです。いやまぁ、浜松での乗り継ぎが成功さえすればいいんですよ、と思いつつ待っていたのですが、五分経ち、十分経ち、十五分経っても動く気配がありません。流石に接続取るか心配になっていると、約二十分経ったところでようやく発車しました。接続……取るかなぁ……と不安になっていると、案の定
「接続を取る予定だった静岡行は発車しました。次の列車は20時19分の沼津行です」
という旨の放送が。うん、知ってた。
 20時05分頃に浜松駅に着きました。ここからの選択肢は2つ。新幹線で追いかけるか、適当なところで宿泊して翌日に帰るか。どちらにしても財布に金が無いのでコンビニへ下ろしに行きます。手数料が痛いですが背に腹は変えられません。とりあえず駅に戻ると20時11分のひかり480号は既に出ていて、次は20時21分のこだま680号でした。ひかり480号だと静岡で本来乗る予定だった在来線よりも一本早い列車に乗れるので、むしろ早く帰り着けました。惜しい列車だった。
 ネカフェなら安いんじゃないかと思いつつも静岡までの新幹線の切符を購入します。新横浜まで買いたくなりましたが、耐えました。信念の勝利。こだまに乗ります。
 静岡まで二十五分あるので、夕食を食べます。
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写真33 たこめし二段重
 これで確か1000円くらいだったと思います。1000円で二段弁当だったらアドだなぁと思いつつ食べた記憶。食べているうちに掛川を過ぎ、静岡に到着です。一瞬、下りなくてもいいかなぁと思いましたが、そのような仕儀にはなりませんでした。意思の勝利。
 熱海行は21時13分発。在来線ホームで夜風に吹かれてうちに入線してきました。211系のロングシート。車内はガラガラ。
 この後はちゃんと定刻通りに運行し、熱海には22時29分着。品川行に乗り換える時に京都土産の紙袋を下げている人がいて、ああこの人も……と少々仲間意識を覚えました。話しかけたりはしませんでしたが。
 小田原を出ると藤沢まで代替交通手段が無いので、ここで運転見合わせ食らうと詰むなぁと思っていました。平塚とかで抑止されたらたまりません。平日なら横浜駅西口から深夜バスがありますが、生憎日曜日ですし。タクシー高いし。などと心配していましたが、有り難いことにちゃんと時刻通りの23時49分に横浜に着きました。そこからは東神奈川まで京浜東北線に乗り、横浜線の終電に乗り継ぎ、最寄り着。
 とまぁ、四回に分けた意味あったのかとか、北海道方面でもっと波瀾万丈した部員がいたりとこの記事の存在意義を疑いながら書いていましたが、これで完結です。拙い文章ですがお読みいただきありがとうございました。